劇場アニメ化が決定されたSAO最新作【プログレッシブ】とは?TVアニメ化はするの?

大人気WEB小説原作のアニメ『ソードアート・オンライン』の最新作、『劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』が2021年に全国の劇場で公開されることが明らかとなりました。

この『プログレッシブ』シリーズは2012年より原作小説が刊行されており、2013年には『電撃G’sコミック』にてコミカライズもされています。

公式サイト

特報第1弾(Youtube)

 

【STAFF】
原作:川原 礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:河野亜矢子
キャラクターデザイン:戸谷賢都
アクションディレクター:甲斐泰之
音楽:梶浦由記
制作:A-1 Pictures
【CAST】
キリト:松岡禎丞
アスナ:戸松 遥

 

 

『プログレッシブ』シリーズとは

『ソードアート・オンライン(以下「SAO」)』のシリーズ『プログレッシブ』とは、物語の始まりとなる「アインクラッド編」の冒険を1から描くシリーズです。

SAOは自発的ログアウト不可のデスゲーム「ソードアート・オンライン」に囚われるところから始まる物語ですが、そのVRMMOタイトル「ソードアート・オンライン」の舞台となるのが、その世界の宙に浮く100層からなる浮遊城「アインクラッド」です。

 

デスゲーム解放の条件は「ソードアート・オンライン」をクリアすること、つまり各層に待つボスモンスターを撃破し、最後の100層を踏破することです。

しかし、原作本編のSAO1巻は、主人公キリトが既にソロプレイヤーとして名を馳せている73層時点から始まりまるのです。

 

SAOシリーズを通してみると、この浮遊城アインクラッドでの冒険は、原作1〜2巻と、短編集の8巻『アーリー・アンド・レイト』だけです。

しかも1巻は73層〜75層(ゲームクリア)までの間。2巻はアインクラッドで登場する各ヒロイン(リズベット、シリカ、サチ、ユイ)との出会いを描く短編となっています。

 

つまり、実のところSAOにおける始まりの舞台「アインクラッド」での冒険は、1層〜73層に至るまで本編では明かされてこなかったのです。

そのアインクラッド1層からの物語を1から描くシリーズ、それが『プログレッシブ』なのです。

 

※TVアニメシリーズ第1話では、キリトが第1層のボスを倒し、『黒の剣士』『ビーター』と呼ばれる様になるエピソードが描かれています。

こちらはプログレッシブ1巻の収録内容です。

 

ちなみに2020年11月時点で、プログレッシブシリーズは6巻まで刊行されています。

6巻までの進行度は第6層までとなっています。

 

 

 

劇場版となる『星なき夜のアリア』とは?

今回劇場アニメ化される『星なき夜のアリア』は、プログレッシブ第1巻に収録されているエピソードです。

《閃光》アスナと《黒の剣士》キリトが出会う始まりの物語。

こちらも実はTVアニメシリーズで描かれているエピソードではあります。

とはいえ、プログレッシブ版ではより丁寧に描かれているので、今回の劇場アニメでも同様にパワーアップしたリブートとなること間違いなしです。

 

また、第1弾のPVがアスナであることからも、このエピソードの主体がキリトではなくアスナであることがわかります。

アスナ目線で描かれる「SAOの始まり」

SAOファンなら見ない手はありませんよね?

 

 

 

プログレッシブシリーズはTVアニメ化する?

『プログレッシブ』シリーズは、ライトノベル6巻まで発売されています。

今回劇場アニメ化する第1巻収録の『星なき夜のアリア』を皮切りに、その続きをTVアニメとして制作する可能性は非常に高いと予想されます。

 

ただ、原作者の川原礫先生は、SAO本編と同時にプログレッシブシリーズも執筆しており、更には『アクセル・ワールド』など別タイトルの執筆も同時進行しています。

なのでプログレッシブの刊行ペースは他シリーズに比べて遅く、直近では第6巻が発売されたのは2018年の5月です。

 

このことから『プログレッシブ』シリーズの原作が溜まるのは遅く、アニメ化も丁寧に制作されることが予想できます。

 

1クール12話構成だとすると、第5層までを描くプログレッシブ第4巻までがアニメ化されるのではないでしょうか。

 

 

 

『プログレッシブ』シリーズはいつTVアニメ化される?

劇場版の公開は2021年に決定しました。

おそらく既に制作が始まっていると思われるので、早ければ2021年上半期には上映となりそうです。

そうなると、順当にいけばTVアニメ化は2022年と考えるのが妥当です。

早ければ2021年の冬アニメとして放送となるかもしれませんが、昨今の世界を覆うコロナ禍での制作体制を加味すると、2022年ではないかと思われます。

 

また、劇場版『ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア』の公開と同時に、TVアニメシリーズの制作決定を告知するのではないでしょうか。

 

 

『プログレッシブ』の魅力

先述したとおり、物語の始まりとなる『ソードアート・オンライン』の舞台「アインクラッド」での冒険は実はあまり描かれていないんですよね。

 

物語が進むにつれ、SAOの舞台は別のゲームタイトルや、仮想世界を巡る様々な事件、そしてその技術がもたらす真の可能性へとフォーカスされます。

フルダイブ型ゲームを利用した殺人事件『ファントム・バレット編』

魂の可能性を問う大戦『アリシゼーション編』などがそうですよね。

 

一方でアインクラッド編は、天才・茅場明彦が設計した世界初のVRMMOワールドを攻略していく物語、真のSAOなのです。

なのでプログレッシブ編は非常に『ゲーム感』の描写を丁寧にしており、ゲームを実際にプレイしているような感覚で読めてしまいます。

本当に斬新な設定で話題となった初期のSAO感が蘇ります。

 

また、とはいえ現実にはないSFテクノロジー『フルダイブ』と、オンラインゲーム経験者には堪らない「ゲームあるある」を見事に融合しています。

隠し要素、システムの抜け穴、世界の謎――。

初体験のゲームシステムをハックしていくハラハラ感が本当に最高です。

 

 

原作『プログレッシブ』シリーズは第6巻まで発売中。

劇場版制作のこの機に、ぜひ読んで見てはいかがでしょうか。

 


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