夏祭りから考察する”未来のかたち”【神様になった日 6話感想】

陽太と阿修羅

夏祭りということで、浴衣姿のヒロインたちが目立ちますが、今回掘り下げられたのは陽太と阿修羅の関係性でした。

1話冒頭から描かれていた過去のバスケ部としてのエピソード、そんなにトラウマというほど引きずっているわけではなさそうですね。

 

神様になった日公式

阿修羅とは息があったコンビだという設定はいいと思うのですが、途中に挟まれた

「中2からの親友なんだ」「意外に浅いではないか」

のやりとりがなんとなく意味深に聞こえましたね。このセリフ要ります?

それと最後花火のシーンでの「正夢みたいだ」の下りも少し意味深に感じましたが、関係ないですかね。

 

 

6話で使われたひなの『全能』

阿修羅との話は置いといて、とはいえ主題となるのはやはりひなです。

今までのエピソードも、ひなの「全知の力」とは何なのかを推察させるため、少しずつヒントを小出しにしていた感じでしたが、今回は少し違和感がありました。

 

では阿修羅以外の、今回際立ったヒロインたちの関係性をおさらいしてみます。

 

『全能』の証明

まずは夏祭りにこれまでの関係者を召集する際、神宮寺には恩も売っているので駆けつけるでしょうが、たった1回の出演者として絡んだだけの天願賀子が誘いを承諾しました。

一応天願は売れっ子の芸能人のはずで、変な麻雀を披露しただけの一般人である陽太を気にかける理由は、特にないはずです。

しかしリベリタス杯の打ち上げに誘ったり、陽太に好感を持っていることは伺えます。

「天願が陽太の誘いに応じる」ことは全知の力でわかっていた、と取れますよね。

 

次に伊座並。前回の回で陽太に対して非常に感謝しており、恋愛対象としてかどうかは定かではないですが、好感度は高いでしょう。

加えて伊座並本来の積極的な性格を取り戻しつつあるのも見て取れます。

それらが重なって、今回陽太とはいい感じにイチャイチャできていましたよね。

 

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さてこの天願・伊座並の二者ハーレムの共通点。

それは陽太が望み、ひなが叶えた結果による好感です。

もちろん陽太の努力ではないとは言いませんが、演出的にはほぼひなのおかげでしょう。

このハーレムの状態こそ、ひなの力の証明であると言えます。

しかし前回6話の最後でもちらっと言っていたとおり、ひなは何故か陽太と伊座並がいい感じになると不機嫌になります。まあヤキモチってやつですね。

 

 

『未来』のかたち

それではようやく、今回ひなが取った行動を振り返ります。

陽太に構ってもらえずいじけたひなは、あろうことか冷凍車に閉じ込められ搬送されてしまいます。

全知の力を持つひなにしては、非常に間抜けな醜態です。

 

さて、本当にそうでしょうか?

 

おそらく実態は逆で、ひなは休憩していた涼しい場所が冷凍車で、そこに居れば閉じ込められて遠くに運ばれることを知っていた。(これは無意識の可能性が高いですが)

もっと言えば、「トラックに連れ去られた自分を陽太が助けに来る」という未来を知っていた。

だから伊座並といちゃついていて面白くないひなは、陽太の気を引くためこのような行動を取ったのでしょう。

 

今回のこれらの行動により、やはりひなは「確定した未来を予知する力」ではなく、「未来予知によって望む結果を手繰り寄せている」方がニュアンスとしては近いように思います。

今までは明らかに意図して能力を使ってきましたが、それは全て「陽太のため」でした。

今回は自分のために、おそらく無意識に「陽太が伊座並よりも自分を構ってくれる未来」を引き寄せ、決定したのではないでしょうか。

 

気になるのはひなが落としたりんご飴とぬいぐるみです。

子供のひながトラックに乗り込む際、落としてしまうのはおかしくない…かもしれません。

ギリ不自然ではないとしましょう。

しかしひなは持っていた金魚・りんご飴・ぬいぐるみの内、金魚以外の2つを落としました。

結果的にその2つとトラックのタイヤ痕により陽太と阿修羅が探し当て、ひなを追跡するに至ります。

 

まずりんご飴ですが、これは素直に「食べている最中のモノを落とすか?」という点。

そして更に気になるのはペンギンのぬいぐるみです。

これは祭りの最中、射的の景品として、「陽太と協力して」手に入れた、ひなにとっても重要そうなアイテムに感じます。

それを落としてでも陽太の気を引きたかった。正確には、「りんご飴とぬいぐるみを落とすこと」が、ひなが望む未来に必要だったのではないでしょうか。

まとめると、陽太に救出されるためには、りんご飴とぬいぐるみを落とす必要があった。

更に言い換えると、冷凍車に入り込み姿を消し、りんご飴とぬいぐるみを落とすと「陽太が助けてくれる未来」へ行くことを知っていた。

 

こんな感じでしょうか。

そう考えるとやはり世界の未来は決まっていないように感じます。

そんなひなが「世界の終わり」を言い続けるのは、やはり大局的には結末は決まっていて、些細な分岐はできる感じでしょうか。

まだまだ謎は深いですね。

 

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ちなみにひな救出後も、ペンギンのぬいぐるみを持っている様子はないので、単に手がかりのアイテムとして登場しただけになります。

その場合、注目すべきはやはり金魚の方ですよね。

OPでも印象的に描かれている金魚ですが、ここで登場しました。

もちろん生き物とぬいぐるみという差はありますが、陽太と一緒にとったぬいぐるみよりも、金魚を持っておくことを選んだと言えると思います。

 

この金魚もなにかのメタファー、ひな自身を暗喩した何かのモチーフではないかとも考察されていますが、現状それに結びつく何かは思い浮かびませんね。

とはいえこの金魚も、キーアイテムである感じは匂いますよね。

 

 

まとめ

さて神様になった日も1クール半分が過ぎて6話ですが、未だ本筋になかなか切り込んでいない印象。

来週の7話も「映画撮影の日」ということで、またもや夏休みの日常です。というか2話の焼き直しというか続き?

ともかく世界の終わりまで9日らしいですが、未だ世界が終わる気配はありませんね。

そろそろ動き出して欲しいですが……後半が駆け足になりそうな不安がしますね……。

 

 

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