【振り返り解説】今期イチオシのアニメ「シャドーハウス」第1話~第5話までのポイントを解説!【ネタバレなし】

2021年も5月に入り、今年の春アニメも中盤に差し掛かりました。

今回はそんな春アニメの中でもOTAKU HACKイチオシ「シャドーハウス」について、解説していきます。

 

ハック
この記事は、アニメ「シャドーハウス」第5話までのネタバレがあります!
アニメ放送以降の原作未読の方へのネタバレはありませんのでご安心ください♪

シャドーハウスとは?

となりのヤングジャンプで連載中の漫画で、現在第7巻まで刊行されています。



2021年春アニメとして、4月よりCloverWorksより制作されたアニメが放送されています。

既に1話を視聴した方ならおわかりだと思いますが、ミステリアスでゴシックな独特の雰囲気が特徴のアニメです。

謎の館と謎の一族・シャドー家の秘密を巡り、次々に起こる事件と浮かび上がる疑問。

謎が謎を呼び、毎週次回が気になって夢中になる、そんなアニメです。

 

そんな謎に包まれたミステリアスな作風だからこそ、設定についていけなかったり、よく理解出来ない部分があるかもしれません。

今回は、そんな方のためにアニメ「シャドーハウス」を更に面白く楽しめるように解説していきたいと思います。

もちろん、原作未読の方へのネタバレは一切ありません!

 

 

 

舞台となるシャドーハウス

舞台となるのは『シャドーハウス』という大きな館。

物語は基本的にこの館内で進行します。

シャドーハウスは二重構造になっており、シャドーが生活する空間の下に生き人形の生活空間がある。

また、3話でシャドーハウスの大まかな構造図が描写され、館が3階建てであることが伺えます。

 

他にも、生き人形が立ち入る事ができない場所や扉も存在し、第4話の深夜の見回りでうっかりエミリコが踏み入れた様に、
館の外に出る通路には罠が仕掛けられており、館からの脱出を阻む意図が存在することもわかります。

 

 

シャドー一族と生き人形

物語に登場するのは、『シャドー家』という顔の見えない、真っ黒で塗りつぶされた奇妙な一族。

そしてそのシャドーをお世話する『生き人形』と呼ばれる、顔のある一見普通の人間に見える存在。

シャドーと生き人形はペアとしてそれぞれに一人ずつ付いています。

 

シャドーは全身が真っ黒なだけでなく、怒りや不安など感情が不安定になると『すす』を放出するという体質があります。

そのためシャドー家の暮らすシャドーハウスはすすが溜まり汚れが酷いので、生き人形が毎日掃除を行います。

 

生き人形は主人であるシャドーの「顔」の役目を果たし、シャドーの感情や表情を代わりに表現する存在。

生き人形は館である「シャドーハウス」のことについて疑問を抱いてはならず、言われたことのみを遂行し、主人の「顔」に徹することが良しとされています。

 

シャドーと生き人形には絶対的に主従関係があり、生き人形は主人以外のシャドーのことも敬わなければならない。

逆にシャドーは自分の「顔」である生き人形以外の生き人形も目下として扱います。

 

シャドーであるジョンが年上のエドワード(生き人形)に怒鳴るシーン、など。

 

 

ケイト

主人公であるエミリコの主人であるシャドー。

クールで落ち着いた性格で、「顔」であるエミリコに対しては甘い。

自分の「顔」として不出来であり、余計なことを考えがちなエミリコに対して不安や苛立ちを感じていたが、エミリコの優しさや一生懸命な姿を見守り、自分とは違うエミリコを認めるようになる。

 

普段は冷静なケイトだが、「ケイトにはやるべきことがある」と何らかの目的意識を強く持っていることがわかります。

また、自身が発する『すす』を僅かながら操れることが分かるも、そのことを他のシャドーには隠していることから、シャドーハウスに対して何か疑問を抱いていることもわかります。

 

 

エミリコ

ケイトの「顔」である生き人形にして、本作の主人公。

本来生き人形は主人であるシャドーの性格を模倣しなければならないが、クールなケイトとは違い天真爛漫で明るい性格。

 

「余計なことは考えない」「シャドーハウスやシャドー家について疑問を持ってはいけない」が生き人形の規範であるにも関わらず、持ち前の性格や好奇心から色々なことを考えてしまう。

そんな自分をダメだと思い、自室の「考えないノート」にそれらを書き記している。

シャドーハウスについてもっと知りたいと思い、「星付き」になることを目標としている。

 

 

ミア

エミリコと同じ班の生き人形で、シャドー「サラ」の顔。

同じ班のエミリコやルウに対して親しげに振る舞うも、自身が優秀だというプライドとアイデンティティを持っています。

 

深夜の見回りの一件でエミリコに対し地図を渡すなど手を貸すも、主人のサラの機嫌を損ねたと自覚すれば、自ら「成長」として罰を望む。

ミアの身体に生傷が絶えないことを、エミリコが洗浄の間(お風呂)で確認している。

 

 

サラ

ミアの主人であるシャドー。

優秀な自分に強いプライドを持っており、その「顔」であるサラにも毅然とした立ち振舞を望む。

ケイトたちと違い、『お披露目』で合格したと語り、館内を自由に歩き回ることを許されている様子。

 

ミアに対して「成長の機会」として体罰を与えるも、主人としての強要ではない模様。

 

 

ジョン

ショーンの主人である男のシャドー。

ケイトと共に「お披露目」に呼ばれている。

詳細な性格はまだ不明ですが、「顔」であるショーンを気遣う様子などから優しさが垣間見えます。

その一方で、お披露目を仕切るエドワードに対しては「生き人形に指図されるのが気に食わない」と怒りを顕にする一面も。

 

 

ショーン

ジョンの「顔」である男の生き人形。

エミリコとは共に深夜の見回り役にされ、共に事件を解決に導く。

主人であるジョンを優先に考える生き人形としては正しい思考回路ながら、仲良くなったエミリコを気遣ったり、星付きであるバービーに逆らったりと自分の感情が表に出ることも。

 

視力が悪く遠くのものを見るときはメガネをかける。

 

 

ルイーズ

ルウの主人であるシャドー。

ケイトと共に「お披露目」に呼ばれている。

自身の「顔」としてのルウを溺愛し、生き人形を自らの「顔」としてのみ扱う。

シャドー家としての思考や生き人形に対する考えが模範的だとされ、「お披露目」で評価されている様子。

 

 

ルウ

ルイーズの「顔」である生き人形。

ミアと同じくエミリコと同じ班員。

無口な性格だがエミリコやミアとのコミュニケーションは十分取れていて、協力して『亡霊』を倒した。

 

 

パトリック

リッキーの主人であるシャドー。

ケイトと共に「お披露目」に呼ばれている。

高慢で自身家、プライドが高い性格が見て取れます。

「お披露目」に合格し、おじい様に近づくというシャドー家としての栄誉を一番に考えている。

 

 

リッキー

パトリックの「顔」である生き人形。

パトリックの感情を正確に読み取った高慢な態度で、主人の評価を最優先している。

自らショーンにぶつかったバービーの下敷きになり、代わりに制裁を加えるなど、上級生であるバービーからも気に入られるよう立ち回る。

 

 

ローズマリー

主人不明の生き人形。

エミリコ、ミア、ルウと同じ班で班長を務める最年長。

おっとりした性格で、エミリコにも優しく指導してくれるものの、星付きのバービーからは「ぼんくらローズ」と呼ばれている。

 

亡霊事件にて『すす病』にかかるも、救護班によって救助され一命を取り留める。

 

 

バービー

新人である子供の生き人形をまとめる「星付き」の生き人形。

主人であるシャドーは不明で、目付きが悪く怒りっぽい性格。

亡霊事件の原因をエミリコたちに決めつけ、エミリコ、ショーン、ラムに深夜の見回りを命じた。

「星付き」とは?

襟元に星のチャームを付けた生き人形
他の生き人形達を統率する「まとめ役」のような存在だと思われる

 

 

特別な生き人形

シャドーハウスで生活するシャドー家や顔役の生き人形の他にも、例外的なものが存在するようです。

 

顔の見えない人形

顔の見えない人形は、その名の通り顔を黒い布で覆い隠している人形。

食事や着替えを運ぶシャドーハウスの雑用係であり黒子のような存在。

 

エドワード

ケイトたちの「お披露目」を仕切り、自らを「特別な生き人形」と呼んでいる。

更にはケイトたちと違い「おじい様と共にある棟」に住んでいることを明かす。

主人であるシャドーは不明で、未だ多くは謎に包まれている。

 

偉大なるおじい様

シャドーハウスの主で、生き人形を作ったとされる人物。

生き人形曰く、

「シャドー家を統率するシャドーハウスの王。私たち生き人形の生みの親。偉大なる創造主様」

と呼ばれており、その詳細は未だ不明。

 

 

 

こびりつきと亡霊

シャドーはその感情の起伏によって『すす』を出す特性があります。

ケイトの能力

ケイトには自身の出したすすを操る能力があります。
エミリコとの会話により自分でも知らなかったその力に気づきました。すすを操れるのはケイトだけなのか?なぜ操れるのか?
ケイトはこの情報をエミリコ以外には隠しています。

 

館中に広がるこの『すす』を掃除するのも生き人形の役目です。

なぜなら、掃除されず集まり時間が経ったすすは『こびりつき』となり、悪意を持って動き出します。

こびりつきは叩いたり潰したりするとバラバラになりますが、こびりつきが更に集まり大きくなると『亡霊』となります。

こびりつきは水に弱く、濡れるとそこから崩れるという特性もあるようです。

 

 

お披露目とは?

第5話より突入した『お披露目』

何をするのかはシャドーや生き人形には伝えられていない様子。

 

お披露目に合格したペアは、既に登場したサラ/ミアのように成人と認められ、館での自由がある程度認められるようです。

逆にお披露目に落ちれば「処分」されてしまうことも会話の端々で仄めかされています。

処分とは一体なんなのか?

そしてお披露目とは何をする試験なのか?

 

第5話ではこのお披露目を仕切るエドワードによって、(明言してはいませんが)「シャドーと生き人形のあるべき立ち振舞」について評価され、
ルイーズ、パトリック・ジョン、シャーリー、ケイトの順に並べられています。

 

ここから始まるお披露目の本番、ケイト、エミリコたちを待ち受ける試験とは?

そしてシャドーハウスの秘密とは?

 

 

まとめ

アニメ「シャドーハウス」の振り返り解説、いかがだったでしょうか?

「ちょっと難しくてよくわからない」 「雰囲気はいいんだけど……」

という方がもっと作品を楽しめるように、アニメ視聴の理解の助けになれば幸いです。

 

お披露目編にて物語は加速し、シャドーハウスの謎のヴェールも少しずつ取れてきて、面白くなってくる局面です。

是非最後まで一緒に楽しみましょう!!

 

 

 

 

小ネタ 原作改変ポイント

もう1つ小ネタとして紹介しますが、第5話までの中で重要なのに原作と違う流れになったポイントがあります。

それは第4話の深夜の見回りのシーンで、寝ているエミリコ・ショーン・ラムの元に現れる謎の影です。

この物音にびっくりしたラムはこの場を離れますが、エミリコとショーンの元に現れるのが、ワゴンを引く「顔の見えない人形」でした。

 

実は原作では、ここで登場する人物が違います!

 

ここで出会うはずの存在は、その後しばらく経った後に回収される伏線なので、どのみち今期放送分の1クールでは関係ないのですが、
もし第2期や続編が作られるのであればなくてはならない必要なシーンなのです。

原作既読勢の私からすれば、仮に続編の制作が決まった場合にリカバリーできなくもない範囲ではあるものの、あえて改変する理由も特に見当たらないと思います。

強いて言うなら、「あれは何だったんだろう?」と疑問を抱えたまま、解決されずに1クールが終わってしまうから、でしょうか?

まだ4話制作の段階で、「このアニメは続編が作れない」と判断しているとは思えない……ので、多分この理由ではないかなと思います。

 

ちなみに原作でエミリコとショーンが出会うことになる存在については、一応伏せておくので気になる方はクリックして見てください↓

※この情報はアニメ5話以降のネタバレになるような情報ではありません。

 

原作でエミリコとショーンが出会ったものとは?
バービーに命じられた深夜の見回りで、エミリコ、ショーン、ラムが寝ている大広間に、深夜に徘徊する謎の影が現れる。
アニメでは「顔の見えない人形」が、音を聞きつけて見回りに来た、となっていましたが、原作でここで現れるのは「ローブ様」という謎の影。
文字通りローブを纏った黒い影で、エミリコとショーンは自分たちが知らないお影様(シャドー)だと認識します。
ローブ様(仮)とはコミュニケーションも取れ、「私をここで見たことは黙っていて欲しい」と頼まれ、少しの間共に見回りをします。
エミリコが罠にかかった外へ繋がる廊下のシーンも、ローブ様と一緒でした。
ラムを見つけてエミリコが飛び出すあたりで、いつの間にか姿を消している、という謎の存在としてエミリコの記憶に刻まれます。
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