TVアニメ等各メディアで大ヒットのライトノベルシリーズ『ソードアート・オンライン』(以下SAO)や、『アクセル・ワールド』(以下AW)でお馴染みの原作者・川原礫による完全新作『デモンズ・クレスト』の発売が決定。
完全新作となるデモンズ・クレスト(以下「デモクレ」)も、代表作であるSAOやAWと同じくフルダイブ型VRMMO-RPGを題材とした作品となる。
しかし大きく違うのは、これまでの作品はVRやARゲームを舞台に描かれてきたが、今作ではMR(複合現実)でのデスゲームを描く作品となるようだ。
他2作と同じく電撃文庫より11月10日に発売となり、公式サイトもオープンしている。
イラストは『けいおん!』のキャラクターデザインなどを手掛けた堀口悠紀子が担当。
デモンズ・クレスト
発売日:2022年11月10日
公式サイト:https://dengekibunko.jp/special/demonscrest/
『デモンズ・クレスト』あらすじ
世界初の全感覚投入(フルダイブ)型VRMMO-RPG《アクチュアル・マジック(AM)》のテストプレイが開催された。
雪花小学校6年1組・芦原佑馬(アシハラ・ユウマ)は、新たなテクノロジーが作り出すVR世界に驚き、クラスメイトとともにダンジョンボスを協力して倒し、満足と未練と共に《AM》からログアウトする――はずだった。
しかしそんな《完璧な未来》が、ユウマたちのもとへ訪れることはなかった。
ダンジョンボスを倒した後、奇妙な赤い光がアバターを包み込み、ユウマは意識を失ってしまう。《AM》から強制的にログアウトしたユウマが目にしたのは、ゲームの舞台《AM》と《現実》が融合した《新世界》だった。
事態が飲み込めず、混乱するユウマの前に、クラス一の美少女・綿巻すみかが現れる。
しかし、彼女の容姿は悲劇的なほどに変貌していた。
それはまるで、ゲーム内の『モンスター』としか思えないもので……
SAOやAWとのつながりは?
川原礫の送るゲーム世界作品の完全新作として、やはり気になるのは代表作『SAO』や『AW』との関連性はあるのか?という疑問だ。
なぜならこの2作の間には、(公式は否定的なコメントもしているが)隠しきれないほどの世界観の繋がりがいくつも示唆されており、ファンの考察も加熱している。
そんなSAOーAW間におけるような”つながり”が今作にもあるのだろうか?
まだ発売前で詳しい情報は少ないが、しかし一シリーズファンとしてもSAO、AWと今作『デモクレ』のつながりはないと思える。
まず公式サイトで公開されているストーリーや世界観を構成するキーワードから、SAO世界観に関連するものは現時点では存在しない。
また、決定的なのは、今作の舞台となるゲームタイトル『アクチュアル・マジック』が「世界初の全感覚投入(フルダイブ)型VRMMO-RPG」と銘打たれている点だ。
SAOシリーズではもちろん、この世界初のタイトルは『ソードアート・オンライン』である。
つまり、今作デモンズ・クレストはこれまでのシリーズとの関連性はない、独立した新しい世界線の新作だと予想される。
ゲーム世界と現実世界の融合した別世界・MR《複合現実》を舞台に描かれる新たな川原礫ワールドの誕生、今から楽しみである。